3年前に会社を辞めたときに、いつか時間ができたら必ずやろうと決めていた、念願のスポーツジムでの体力強化に取り組むことにしました。
一般に民間のスポーツジムは利用料がやたら高い。
月会費1万円程度が相場のようで、しかも使用してもしなくてもとられる。色々調べた結果、横浜市は各区に市のスポーツセンターがあることを発見。しかも利用料は1回300円と格安。さらに回数券を買えば11回分で10回分の3千円と更にお得。
最寄りのスポーツセンターは地下鉄で1駅のところにありましたが、地下鉄を利用すると運賃だけで往復400円(横浜市営地下鉄の運賃は高すぎる!)。車を利用すると駐車場代が300円かかる。ということで、片道約2.5kの道のりを歩いて往復することとしました。もともと散策が趣味のうえ、閑静な住宅地が多く、起伏に富んだ地形のため、往きはウォーミングアップに帰りはクールダウンにちょうど良い運動になります。四季おりおりの風景の移ろいを観賞するのも大変楽しい。
ということで、通い出してから効果抜群で、数か月で体重は6キロ減、体脂肪率も5ポイント以上減、ウエストサイズも9㎝はダウンしてスラックスも1サイズ下になりました。
余談ながら、ここで、誤解してはいけないのは、私はもともと長身で細身の筋肉質の体型であったため、ある程度元の姿に戻っただけということです。
スポーツセンターには、この辺を勘違いして一所懸命努力すればスマートな体型になれるという幻想を抱いている人がどれほどいることか。生まれつきの体型はいくら頑張っても変えることはできません。古い例で恐縮ですがプロ野球の江夏や中西太、プロレスの悪役グレート東郷等々、彼らは大変な鍛錬を日々重ねていたはずですが、ずんぐりした太めの体型は、一生変えられませんでした。
スポーツセンターに通い始めて早3年。やはり、ここにも私の理解の範疇を超える人種が多く生息していることが分かりました。以下はさらっと面々をご紹介。
1.腹筋バカに背筋バカ
いるんですねえ。本当にバカかとしか思えない。腹筋や背筋を延々と何100回もやっている。他にやることねえのかといいたくなる。ただし、2タイプあって、一つは殆ど休まず苦悶の表情を浮かべながらやり続ける奴。もう一つは、マシンの上にいる時間の半分くらいは休憩で、思い出したように運動をするタイプ。休むなら、ベンチで休めと言いたい。どちらにしても、一人で長時間マシンを占有するため迷惑この上ない。是非、粛清したい連中です。
2.筋トレマシンを占有するバカ
子供の頃、公園のブランコで遊ぶ時、みんなが順番待ちしているのに、一向にお構いなく、延々と独占して遊んでいる嫌なガキが必ず居ましたが、ここ、スポーツセンターでも嫌なガキがそのまま大人になったような輩が存在します。
こちらも2タイプあり、一つは、ウェイトトレーニングを中心にやっている連中。力自慢をしたいのか、思い切り重いウェイトでトレーニングをするのは良いが、休みを入れながら延々とマシンを一人占めする。こいつらはもともとナルシストが多いため自分のパワーに酔ってしまうのと、「一般の利用者はごみみたいなものだ。俺様のトレーニングが最優先だ。」みたいな傲慢な姿勢が鼻につく。
もう一つのタイプは、女性や初心者に多いタイプで、思いっきり負荷の軽いウェイトで(当然いくらやっても疲れない)飽きずにトレーニングするバカ。私は、元来、極めて短気でせっかちな性質のため、スポーツセンターでもいかに、短時間で効率よくトレーニングできるかしか考えてないので、この手の人間は全く理解できません。ちなみに、私のスポーツセンター滞在時間は長くて1時間程度。
3.一番理解できないランニングバカ
トレーニングルームへはいると、一心不乱に自転車漕ぎやランニングマシンに取り組んでいる連中がいます。この人たちの多くは、私が引き上げる頃にもまだ黙々と同じトレーニングを続けている。(ということは最低でも1時間以上はやっているということ)さて、ここで私の最大の疑問が生じてまいります。スポーツセンターに来られるのが夜だけとか、雨が降っていたり、炎天下の真夏ならまだ理解できるが、なぜ快適な気候の真昼間に何で器械相手に飽きもせず長時間トレーニングしなければならんのか?(しかも有料)スポーツセンターの周囲はアップダウンに富んだ閑静な住宅地で、景色の変化を楽しみながらウォーキングするにもジョギングするにもまことに心地よい場所だと思うのだが…。さっぱりわかりません。
何キロ走ったかとか何キロカリー消費したかとか具体的な数字が表示されないと安心できない機械依存症にでもなっているんですかねえ。あいつら、私が頭の中を??ではちきれそうになりながらバカにした目で見ているのにも全然気づいていないんでしょうねえ。ちなみに私は、昔から歩くのは大好きですが走るのは大嫌いのためこの手のマシンは殆ど利用していません。
どこに行っても人間観察の対象に耐えうる人材はいくらでもいるもんだということが良くわかりました。場所柄、頭脳のほうにも筋肉が付いている人が多いんだなあ。(勿論、私は違います)
by MM59