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Channel: CCYブログ 2013
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傾聴に値しない面々

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 カウンセリングの勉強をすると、傾聴が基本の基本と徹底的に教え込まれます。若いころ、セールスの研修で飛び込み訪問に同行してくれた先輩に「おまえは、聴き上手だ。」とほめられた記憶があります。当時は何故そうなのか、それがどういう価値があるか殆どわからず、ほめてもらえたことだけが嬉しかったように思います。
 
 カウンセリングの勉強を始めてから、日常生活でもなるべく意識して、傾聴に努めるよう努力しているつもりですが、なかなかうまくいかないものです。
 
 もともと、自分は聴き上手なのではなくて、単にしゃべるのがめんどっちくて嫌いなだけ。何かしゃべる時は、①必ず、起承転結がきちんとしていなければならないという強迫観念があり、頭の中でストーリーを組み立てているうちに話すきっかけや機会をなくしてしまう。②KYのまるで逆で、ついつい聞き手の事を考えすぎ、「こんな話題は興味をひかないだろうなあ」とか「この話は、Aさんは面白がるだろうけど、BさんとCさんにとっては全然つまらんだろうなあ。」と余計なことを考えすぎて話すことを遠慮してしまう。③そもそも、話すこと自体かなりエネルギーを使う肉体労働なのでなるべくしゃべりたくない。という心身両面から話すこと自体が面倒という損な性分になっています。
 
 結果的に「あの人は無口で物静かな好青年」という誤った人物像を他人に与えてしまっているようです。(単に面倒臭いだけなんですがね。)
 
 こういう私から見て、想像を絶する存在が、とにかくしゃべるためにしゃべるようなとんでもない無神経人種。自分の話を他人に理解してもらうとか聞いてもらうとかいうのは二の次。とにかく、しゃべることだけに生きがいを感じている連中です。
 
 こういう人種に共通している特徴は、①相手との共通の話題(共通の知人、共通の記憶)などは全く無視する。②主語をやたらに省略する。の二つでしょうか。
 
 この手の人間の相手をするときは、ただひたすら聞き流しながら、聞いてるふりをしながら適当に相槌をうつ。露骨に、面白くない表情をみせても、こいつらは、しゃべることに酔っていますから全然意に介しない。気がつくと主語がぶっ飛んでいる話し方のせいで、本人の話題だったはずがいつの間にか他人(勿論私が知らない人物)が主語になっていたり、2~3日前の話が20年前(勿論私が知らない過去)になっていたりします。どっちにしろ、話の内容はどうでもいいような話ばかりなので聞き流しても害は有りませんが、時間の浪費に付き合わされているような気がするのが一番不愉快。こういう人種に対しても傾聴マインドなんて必要なんですかねえ?
 
 ということを考えていて、気づいたこと。同年輩の仲間数人と居酒屋などに飲みに行ったときに最近、気になることは、まず全員で「とりあえずビール」をオーダーしますが、その後、誰一人メニューを見ようともせず、何かに憑かれたようにひたすらしゃべくりまくります。私は腹が減っているし、折角来たのだからと、メニューと首っ引きでオーダーを選びます。(唐揚げと厚揚げ、それに自家製さつま揚げかな?おっと油ものばかりだからヘルシーに大根サラダなども…)などと考えつつオーダーしますが、食い物が来ても一向に箸を出そうとするやつはいません。皆、しゃべることに夢中。「熱いうちに食べろよ。」と勧めても「ああ。うん。」などと上の空。結局、いつも私一人が78割を一人で食べてしまうのですが、「こいつら、全然腹が減らないのかなあ?食が著しく細くなるほど年は取っていないはずだがなあ。後で、割り勘の時に、おまえは余分に食ったからその分多めに払えなんて言われるのかなあ?」などと一人で悩んでしまいます。そもそも出された食べ物に手を出さないというのは無礼極まりない人間の屑、というのが私の考えかた。
 どいつもこいつも、中身のないどうでもいいような話を熱っぽく語り、聞いてるふりして相槌を打ちながら、結局、私一人がたらふく飲み食いして圧倒的な割り勘勝ちを収めるという図式が続いています。
よくよく考えたら、こいつら、しゃべること自体に生きがいを感じている人種ばかりだったんですね。私のように、居酒屋へ行ったら酒を飲んで気持ちよく酔って、うまいつまみを食べてと言うのはどうやら少数派のようで、大多数は日ごろしゃべれないうっぷんを晴らしているだけのようです。であれば、何も居酒屋なんかに行かないで、ルノアールの会議室を借りてコーヒー一杯で粘っていればよろしいと思うのですが…。
 
 私と同じ目的で居酒屋へ行く人種と飲むときは確かに楽しいが、しゃべくり人種たちの時は疲れるだけであまり楽しくなかったのは、目的や価値観が全く異なっていたからだということがやっと分かってまいりました。こういう人種の与太話に対しては傾聴などは全く不要と考えております。これからは、この手の連中からの誘いは極力断るようにしたいと考えている今日この頃です。
 
by  MM59

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